相手の話を聞いていると思っても、実は聞いていない。
正確には、自分にとって都合の良い事柄だけが頭に残り、その一部分がメインであるかのように錯覚をしてしまう。
それがきっかけで話が噛み合わないといった経験は誰しもあるのではないだろうか。
特に〜しながらで聞いているわけではないのに、頭の中で先にストーリーを組み立てていて、その敷かれたレールにうまく当てはめようと無意識のうちにしてしまう。
これが、仕事の商談や家族での大切な話し合いの場では特に注意しないと取り返しのつかないことになる。
そのためには、日頃から何か残せる用意をしておくのが重要である。
メモでも録音機能でもなんでも良いが、後から振り返ることができる環境があればそういった勘違いを起きにくくすることができる。
とはいえ、メモ自体の稼働やミスという可能性も考えられる。
一番良いのは、その場でしっかりと立ち止まりお互いの認識のズレがないかをすぐに確かめあうことである。
これが意外と面倒臭くて怠るケースが多い。
しかし、結局後からもっと面倒なことになりがちなので、最初の手間を惜しまないことが肝心である。
人はほとんど聞いていないことを大前提として、コミュニケーションを図ろう。